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無色のものを作り、住む人の感性を大切にしたい。

変化があってもその都度自由に色付けできる。ちょうど画家のためにキャンバスを提供するように。 無色で頑強なキャンバスを提供することに心血をそそぎたい。


その土地の、風土に合った素材が表に出た建物群は景観を創る。
素材感が表に出るものが好ましい。

朽ちるもの併せて間が抜けた空間にこそ心安らぎ最高の贅沢を感じる、計算されつくした意匠にはかえって息が詰まる。


実際には機能性、経済性、展開追従に対する柔軟性が要求される建物を多く手がけてきたが、そこには相反する選択肢が多く存在し研ぎ澄まされたバランス感覚が必要となる。

新技術に絶えずアンテナを張り、吟味し取り入れることは重要だが、建物のライフに比較してすぐに陳腐化する。パーツとして取り入れ、すぐに入れ替えることが可能な対応を配慮したい。ベースはあくまでしっかりした普遍的なものを提供したい。


商い、建築技術は高度化し多項目のニーズが要求される。小中規模の事務所経営にとっていかに信頼できるパートナーを持つかが最重要となる。ここでは黄金の引出しが不可欠となる。かく言う私も多くの友人の黄金の引出しに鎮座出来る様、日々の研鑽が欠かせない。

減災、人と地域社会に係る職業として建築士こそ動かねばならないと感じている。個人の建築家が主義主張を評論家的に述べていても何も始まらないし知識も偏っている。ここでは建築士集団力が商いから離れ身近な問題から少しずつ動き出す必要をひしひしと感じる。



代表取締役
吉村 建






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